インタビュー
先輩の声
- 北村 萌華さん
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南山中学校 女子部(2016年卒業)
南山高校 女子部(2019年卒業)
名古屋大学(2023年卒業) - NHK北海道の経理担当として、制作費・取材費・イベント運営費の審査や予算管理などをしています。いただいた受信料が効果的に使われるように考える大事なお仕事です。
人生で最も濃密とも言える
多感な時期を過ごすには、
これ以上ないほどの環境が整っていました。
現在、勤めているNHKは、災害や社会問題について広く発信しています。入社を志望したのは、幼少期に虐待を受けた子と出会った経験があり、「教訓を伝え防ぎたい、問題の背景に寄り添いたい」と考えるようになったからです。また、教育・教養番組の事業広報展開や編成に関わりたい、と思ったことも志望理由のひとつで、これには中学・高校時代の学びが大きく影響しています。
私立中学・高校のカリキュラムには、学生生活がさらに豊かになる機会が散りばめられていました。例えば、百人一首大会では古典の基礎が身につき、英語暗誦大会では自信を育み、宗教の授業や講話では人生の目標となるお話を聞くことができました。そのお話とは、「自分の弱点や欠点は傷つき“すき間”になる。けれどそれは、人の痛みや悲しみを深く心に染み込ませる入口になる。人に対する愛情の吹き出し口にもなる。」というものです。お話を聞いて、私も自分の弱点ばかりに目を向けず、他者の痛みを感じて受け止められる人になりたいと思うようになりました。母校で学ぶことの楽しさや面白さを教わり、自分の可能性を広げられたように、今の仕事を通して幅広い世代の学びを支援したいと考えています。
中高通して所属した部活動での経験も、今の働き方につながっています。私は弦楽オーケストラの器楽部に入部して、高校2年生のときには副部長となりました。部長や各楽器パートのリーダーをサポートしたり、パート間の調整にも携わったりしたことで、「他者と真摯に向き合い、信頼関係を構築できる」力が培われて、現在の他部署・他職種の方々とコミュニケーションをとる時に活きていると感じます。
私立中学で出会った友人たちは個性豊かで高い目標や志があり、前に進んでいる様子を聞くと誇らしく、「自分も頑張ろう」と背筋が伸びる思いがします。もし皆さんが好きなことや目標に向かって全力で打ち込みたいのなら、私立中学ほどぴったりの場所はないかもしれません。